2009年 6月25日
新バージョンのデバッガソフトPARTNER Ver.5.6の出荷を開始
新たにスナップショットデバッガ機能を追加し、デバッグ作業を効率化
京都マイクロコンピュータ株式会社
京都マイクロコンピュータ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:山本彰一)は、本日、新バージョンのデバッガソフト「PARTNER Ver. 5.6」の出荷を開始したと発表しました。本バージョンは、新たに「
スナップショットデバッガ」機能を追加しました。PARTNER Ver. 5.6は、ARM、MIPS、SH、V850の各PARTNER-Jetに標準搭載され出荷されます。なお、PARTNER Ver. 5.6 ARMでは、新たにCortex-A8コアに正式対応しました。年間保守サービスをご契約いただいているお客様は、PARTNER Ver. 5.6へのアップデートソフトウェアを弊社Webサイトよりダウンロードの上、ご利用いただけます。
今回、新たに標準機能として追加したスナップショットデバッガ機能は、ある瞬間のターゲットの状態をファイルに保存し、後からターゲットボードを使わずにそのファイルの情報を利用して、メモリやレジスタ、リアルタイムトレースデータにアクセスしてデバッグを実現する機能です。近年のソフトウェア開発においては、ソフトウェアの処理が高度で複雑になり、再現が難しくかつ重要度の高い障害が発生することがあります。そのような障害発生時に本機能を利用することで、後からじっくりと障害解析を行うことが可能です。一度スナップショットファイルを作成しておけば、ターゲットが必要ないので、何時でも何回でも障害解析を行うことも可能になります。また、障害解析データベースなどにスナップショットファイルを添付しておけば、開発チーム、テストチームおよびマネージャの間で明確に情報を共有管理でき、障害発生時には容易に過去の情報をトラッキングすることができます。本機能は、マルチコア環境にも対応しています。
スナップショットデバッガは、PARTNER-Jetのデバッガと同じ操作で以下のことができます。
•物理アドレス、TLBを介した仮想アドレスの両方で、指定領域(メモリ)の参照
•CPUレジスタの参照
•実行トレース(ETMやAUD)の参照
•指定領域のディスアセンブル結果の表示
•ソースデバッグ情報を読み込んで、シンボル名によるアドレスの参照や変数のインスペクト表示
•関数のバックトレース表示
•イベントトラッカー対応
•OSデバッグ対応(OSデバッグのオプションが必要)
京都マイクロコンピュータ株式会社について
京都マイクロコンピュータ株式会社
(www.kmckk.co.jp)は、1985年の設立以来、組み込み開発環境の充実と効率化をテーマに製品の開発を行ってきました。超高速JTAG ICEとデバッガソフトを組み合わせたPARTNER-Jetシリーズをはじめ、コンパイラなどの開発環境と評価ボード類を軸に、常に組み込み開発を支援する先進的な製品を提供しています。
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